発病に至るきっかけ

生活不活発病は、日常生活の中で動きが少なくなることによって起きてしまうものです。
一般的には、骨折などの病気によって動くことができなくなり療養する、怪我から回復をしたものの元の生活に戻ろうとして動き始めるとすぐに疲れてしまい、また動かなくなる、このような繰り返しで、徐々に生活できなくなっていく状況を言います。

高齢化社会が進んでいる今、生活不活発病によって動くことができなくなる人は年々増えてきています。
特に最近では、新型コロナウィルスの流行に伴って、自宅から出ることが難しくなり、地域の人たちで集まるような機会も減少しています。
高齢者にとっては地域の行事に参加する、日常の買い物をすることによって体を動かしてきましたが、感染症が怖いという理由で自宅待機をしていると、より動くことがなくなり生活不活発病となります。
生活不活発病の怖いところは一度動かないスパイラルにはまってしまうと、なかなか抜け出せなくなる点です。

もう1つこの病気は、災害による避難生活でも発病します。
最近は数年に一度と言われるような災害が発生することも増えてきました。
たくさんの人が長期間にわたって避難生活をしなければいけないと生活不活発病が起きやすくなります。
災害が起きたときの二次災害としても注目されており、災害が起きていない段階で対策を立てなければいけません。
生活不活発病にならないようにするためには、こまめに身体を動かして、動かない状態を作ることです。
周囲の協力と本人の意識が大切になります。